不整脈
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不整脈とは
一言で不整脈と言っても色々あります。期外収縮と言われるもの、脈が速くなるもの、遅くなるもの、終始乱れているものなど、多岐にわたります。
生命に関わるようなものと、放置して良い(治療の必要のない)ものとに分かれます。また、不整脈としては、経過観察で良いのですが、合併症の治療が必要なものもあります。これから、それぞれの不整脈について説明しましょう。
上室性期外収縮
上室性期外収縮は、主に心房レベルから発生する不整脈です。動脈硬化や加齢、心不全が悪化した時などで出現することが多いようです。期外収縮の数が少ない時は経過観察していてもかまいません。動悸(脈拍が多く感じたり、不整)を感じるようになり、不快を感じるような場合は、早めに医療機関を受診してください。
心室性期外収縮
心室性期外収縮とは、心室レベルから発生する不整脈です。同じ部位から、散発する場合はあまり心配する必要はありません。2ヵ所以上から、または頻繁に発生する場合は、治療が必要な場合があります。
極希ではあるが、致死的不整脈と呼ばれ、心室細動に移行する危険なものもあります。薬物による治療が困難でICDと呼ばれる除細動器を植え込む必要があるものもあります。
心房細動

本来規則的に収縮している心臓(心房)が、不規則に収縮している状態です。過労、脱水症で一過性に起こるもの。心臓弁膜症、甲状腺疾患などにともない慢性的に継続しているものがあります。一過性のものは内服薬や、電気ショックで改善します。内服で改善せず、慢性に移行した場合は、心拍数を下げる治療と、心房細動による血栓塞栓症を予防するため、ワーファリンなどによる抗凝固療法や抗血小板療法が必要となります。