糖尿病
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糖尿病とは
糖尿病には、遺伝的にインスリンの製造、分泌する能力がないⅠ型糖尿病と、生活習慣や肥満などにより、インスリンの分泌が低下したり、正常に作用しなくなるⅡ型糖尿病があります。いずれにしても、血液中の糖分を肝臓や筋肉の細胞に取り込むことができず、血液中の糖濃度が高くなります。この状態を放置していると種々の合併症を併発。致命傷となっていきます。
厚生労働省の統計によると、2002年現在。糖尿病、または糖尿病の可能性のある人は、1,620万人。約8人に1人に糖尿病の疑いがある。と言うことになります。40歳を過ぎると患者数が増加するため、40歳以降の方は要注意です。
合併症
糖尿病には、以下の三大合併症があります。
1)糖尿病性網膜症
網膜剥離。硝子体出血。失明。
2)糖尿病性腎症
蛋白尿。腎不全。
3)糖尿病性神経症
知覚傷害。痛覚麻痺。
特に、腎不全により透析が必要となった場合は、長い闘病生活を強いられます。また、医療費増大の一因にもなってきています。
さらに、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの原因にもなります。
治療
治療法としては、食餌療法、運動療法、薬物療法(内服薬、インスリン)などがあります。
基本は食餌療法
ここで、エネルギー摂取量の計算方法を説明します。
1)標準体重を算出します。
身長(m)X身長(m)X22=標準体重(kg)
2)日常の労働量に合わせ1日エネルギー量を設定します。
i)軽労働(25~30Kcal)。技術職、事務職、管理職、子どものいない主婦など。
ii)中労働(30~35Kcal)。製造・加工・販売・サービス業で働く人、自営業者、子どもを持つ主婦など。
iii)重労働(35~40Kcal)。農林水産業、建設業などで働く人など。
例)身長167cmの製造業の方で計算してみましょう。
まず、標準体重を計算します。
1.67×1.67×22=61.36kg
これに、中労働者の30~35Kcalをかけると
61.36x(30~35)=1,841~2,148Kcalとなります。
低めに見積もって、1,800Kcalが理想と言うことになりそうです。
現在、成人男性は、平均2,200Kcal~2,400Kcal摂取しています。1,800Kcalは2,200Kcalの81.8%に当たります。
まさに、「腹八分目。」にあたります。

次に運動療法
この運動が効果的です。と、言える運動はありませんが、無理をせず、長く続けられる運動を選ぶことが大事です。ウォーキングなどが手軽で良いのではないでしょうか。糖は運動開始早期から代謝され始めますが、肥満、高脂血症を合併されている方は、脂肪の代謝が始まるのに、30分以上かかりますので、40分以上の運動が必要です。
薬物療法
内服薬、インスリンなど、患者さんの病状により治療が異なりますので、医師と相談して治療を受けてください。