禁煙外来

喫煙の影響

喫煙の影響

生活習慣の中で、喫煙も癌や動脈硬化の危険因子のひとつです。肺癌の死亡率に関しては、(本数により幅がありますが)非喫煙者の2倍~15倍に増加し、虚血性心疾患の死亡率に関しては、1.8倍~3倍に増加します。
この他に、くも膜下出血、胃潰瘍、胃癌、咽頭癌、食道癌などの原因となります。
夫が1日20本以上喫煙する妻の肺癌死亡率は1.91倍になります。母親が喫煙している、3歳児の喘息様気管支炎の有症率は、家族に喫煙者のいない家庭の2.9倍になります。
まさに、「百害あって一利なし」。

以上のことより、自分自身のためにも、愛する家族のためにも禁煙は必要です。

何故禁煙できないか

「分かっているけど、止められない」それは、貴方がニコチン依存症になっているからです。皆さんも、お気付きと思いますが、朝、「起き抜けの一服」が美味しいですよね。これは、夜、寝ている間にニコチンの血中濃度が低下し、ニコチンが欲しくて我慢できなくなっているからです。

禁煙するには

当クリニックでも行っていますが、禁煙外来を受診し、まず、ニコチン依存症であるかチェックする必要があります。簡単な質問10項目に回答していただき、5項目以上当てはまり、1日の本数と喫煙年数を掛けたものが、200以上である方は、ニコチン依存症と診断されます。

※平成28年4月より、35歳未満の方は、1日の本数と喫煙年数を掛けたものが200以上でなくても、ニコチン依存症と診断されるようになりました。
未成年者や若年喫煙者でも、治療を受けられる可能性があります。

禁煙補助剤

ニコチン依存症と診断されると、当クリニックでは、健康保険での禁煙治療が可能となります(できない保健医療機関もあります)。
禁煙補助剤には、パッチ剤と、内服薬との2種類があります。

禁煙外来について

では、実際の禁煙外来について説明します。
初回外来受診後、2週間目、4週間目、8週間目、12週間目の計5回の外来受診が必要です。
受診時に、禁煙状況、呼気一酸化炭素濃度検査、症状などを伺い、お薬を処方します。
ニコチンパッチを選択した場合、30mgを4週間、20mgを2週間、10mgを2週間、計8週間使用します。
バレニクリンの内服を選択した場合、まず、0.5mgを1日1回3日間、0.5mgを1日2回4日間、計1週間服用します。この間の1週間は煙草を吸ってもかまいません。8日目からは1mgを1日2回12週間内服します。

早期に禁煙を達成できることが目標ですが、12週目までに禁煙が達成できれば良いと私は考えています。
一度健康保険を使って、禁煙外来を受診した方が上手く禁煙できなかった場合、次の保険診療が可能となるのは1年後になりますのでお気を付けください。

お問い合わせ

生活習慣病や糖尿病、肥満、高血圧などのことでしたら当クリニックへご相談ください。
お問い合わせ先 くれさき循環器クリニック

TEL 0978-23-1143

診療時間 9:00~12:30、14:30~18:00 休診日 木・土曜日午後、日曜日・祝日